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不動産コラム 不動産投資の「誤解」と「知識不足」が招く失敗

不動産投資の「誤解」と「知識不足」が招く失敗

不動産を仕事にしていると、日々多くの相談が寄せられます。私は投資用物件を扱う機会が多いため、特に不動産投資にまつわる相談を受けていますが、投資家の意欲は益々高まり、日に日に相談件数が増えているのを実感しています。

振り返ると『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)の流行とともに「一般人が経済的自由を得る手段」として、多くの人たちが不動産投資を目指しました。時流に乗った成功者たちの多くが出版を果たし、投資情報が一気に広まりました。

そのおかげで、不動産投資が身近なものとなり「知識さえあれば一介のサラリーマンでも経済的自由を手に出来る」との風潮が生まれました。いわゆる「ハッピーリタイヤ」です。その影響で現在、続々と不動産投資家が生まれる一方、同時に多くの問題点を業界全体に投げかけています。

今回は、特に気になる二つの問題点を抽出し、「週末起業大家さん」が目指す不動産投資のあり方についてお伝えしたいと思います。

多くの誤解を生みだす「成功ノウハウ本」の功罪

一つ目の問題点は、多くの投資家が「誤解」したまま不動産投資をしていることです。先述のとおり、近年ものすごい数の成功ノウハウ本が出版されました。

それを読んだ人たちが、「これで自分もハッピーリタイヤできる」と色めきたち、次々と期待に胸を膨らませ、不動産を買いに来るのです。

私が受ける相談でも、相談者の多くの方が予め成功ノウハウ本を何冊か読んでいます。「●●式の投資をして、早く仕事を辞めたい」というのが本音でしょう。

意欲も高いので、総じて皆さんよく勉強しています。質問の内容も、具体的なことが多いように思います。

 「銀行はどこがいいですか(フルローンが出るのはどこですか)」

 「どんな物件を買えばいいですか」

 「いい物件情報を集めるにはどうしたらいいですか」

しかし、個人的にとても気になることがあります。それは情報の偏りです。特に深刻なのは、個人体験談を中心とした「断片的な情報」が氾濫し、大きな誤解を生んでいるということです。

中には再現性の無いものもありますし、今後の投資方針を考えるうえでマイナスな情報もあります。事実、私のところに相談に来る方も、様々な誤解を持っていますが、詳しくは回を改めてお話します。

もちろん中にはすぐに「ハッピーリタイヤ」できる人もいますが、大半の人は、そんなに甘くないと認識したほうがいいでしょう。

知識不足の「見切り発車」は大ケガのもと

二つ目の問題点は、知識不足の「見切り発車」です。「ハッピーリタイヤ」に魅せられた人は、どうしても焦って投資したがるようです。残念ながら、じっくりと準備できる人は稀のようです。

スピードを重視するのは良いのですが、失敗しては元も子もない、というのはよく分かるはずです。しかしながら、私に寄せられる相談で二番目に多いのが、焦った「失敗大家さん」からの困り事相談であるのも事実です。

・ 次の物件を買いたいが、銀行が融資してくれない。

・ 空室が埋まらない。家賃が下落してしまった。

・ 税金が高くて手取りがほとんどない。

・ リフォーム代が高くてばかばかしい。儲からない。

実はこれらの「困り事」は事前にきちんとした知識さえあれば、物件を買う前から予見することが出来ます。私が残念に思うのは、どうして買う前にもっと勉強しなかったのか、ということです。

「何でこんな物件を買ったのですか?」と聞いても、明確な答えが返ってくることは少ないです。実際は、一刻も早くハッピーリタイヤするため、早く投資を始めたかった、というのが本音のようです。

「練習のために1棟買ってみた」という方も多いのですが、うまく行かない方法で練習しても無意味です。

このように、「不動産投資を始めたが、途中で行き詰ってしまった」という方が急増しているのが現状です。きっと社会問題化するのではないか、と密かに懸念しています。

これから不動産投資を始めるあなたは、「ハッピーリタイヤ」に急かされず、きちんと必要な知識など、基本を身につけてくれることを願います。

不動産投資は、多くの方が過大な期待をかけて始めるために、どうしても理想と現実の狭間で悩む人、焦って物件を買って窮地に陥る人が多く現れてしまうようです。そして、往々にして、多くの方が誤解をもって不動産投資をスタートするところに悲劇があります。

そこで次回は、良く私がコンサルティングの現場で出会う「不動産投資の誤解」についてお伝えしようと思います。

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